IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代【vol.3】葛藤の先に一筋の光が!

IT起業家・中野秀俊の起業記 青年期【vol.1】

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資金繰りがショートする!

私が大学にも行かず、インターネット事業をやっていたことが、親にバレて、
実家とは断絶状態になった中野青年…

前回:IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代【vol.2】怪しいバイトと親バレ。

もう後戻りができない…
必死で、受託開発の案件を取り、自社のウェブサービスも開発し、営業活動もする…
できることは全てやったのですが…

全くうまくいかない!

売上はジリ貧状態…
受託開発案件も、単価も安く、支払が2か月とか3か月先とだったので、キャッシュもすぐに入ってこない…
ウェブサービスも、作ってみたものの、全くヒットせず…

来月の資金繰りもままならない状態でした。
なんとか、怪しいバイトで食いつないでいたものの、このまま行けば事業はできないかもしれない。

「俺は、IT企業の社長になるんだ」と父親の啖呵を切ったのはいいものの…なんとかギリギリ家賃と生活費を賄えているフリーター状態…
当初描いていた姿に、全く近づけていない自分にとても苛立っていました。

ヒルズ族が、遠のいていく…

共同経営者Yくんとの諍い

そんな中、共同経営者であるY君との関係も悪化していきます。
Y君とは、早稲田大学近くのアパートに共同生活をしていました。

男2人の共同生活…お互い支え合って、夢を語り合い、やってきたのですが…
なかなか結果出ない中、お互いにイラつき、しょっちゅう喧嘩もするようになりました。

「もう事業は、ダメかもしれないな…」

中野青年の当初の根拠のない自信は、大きくぐらつき始めるのです…。

 葛藤…そして一筋の光

このままだと、何も変わらない…何かを変えないと…
でも…何を変えていいかわからず、苦悩する日々…
中野青年は、完全に方向性を見失っていました…。

そんなある日、街中で女性たちが、
「そのバック、かわいい~♪どこで買ったの?」
「え~、イタリアに旅行に行ったとき♪」
「その小物も、かわいいね~」
「これは、オーストラリアに行ったときに~」
と会話しているのが、中野青年の耳に入ってきました。

「日本人って、欧米のものとか有難がるよな~」…本当にその価値なんか分からないくせに…
事業がうまくいかず、根性もひん曲がっていた中野青年が勝手に毒づいていると…

ある考えが浮かんできました。
日本人は、海外のものが好き…それを有難がって買いたがる…

そして、中野青年はあるアイデアを思いつきます!

これならイケるかもしれない…
中野青年は、携帯電話を取りだし、Y君に電話をかけました。
「Y…いいアイデアを思いついた!これなら、イケるかもしれん。実は…」

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