日本政策金融公庫の融資を通すための3つのコツ

資金調達で必要な法律

スタートアップ・ベンチャー企業にとって、日本政策金融公庫からの融資は、強い武器になります。

日本政策金融公庫から融資を受けやすくするためには、どうすればよいかを解説していきます。

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小口融資で実績をつくる

スタートアップ・ベンチャー企業が、初めての融資を申し込む場合には、特に慎重な審査が行われます。

そのため200万円の 融資を希望しても、100万円しか融資が下りないというケースも珍しくありません。

そこで、金融機関に対する信用をつける必要があります。例えば、借入の実績があればあるほど、信用が増します。

初回よりも2回目、2回目より3回目 の申し込みのほうが、希望する金額が可決されやすくなります。

この日本政策金融公庫との付き合いは長い目で見るべきです。地道にコツコツと信頼関係を築く必要があります。

例えば、大口融資を希望される方も、最初の段階では小口融資で、審査や借入の経験を積んでいくことが必要です。

日本政策金融公庫の平均融資単価は700万円程度と言われていますが、これは あくまでも平均の金額です。

実際には大口融資が平均金額を引き上げていますので、最も 数的に多い融資金額は、300万円から500万円といったところだと思われます。

このような小口融資が取引をし、徐々に借入金額を増やしておくことが必要になってくるのです。

融資申し込み金額の妥当性

また、申込金額については、妥当なものであるかどうかも大切です。

ポイントとなるのは、資金使途 (借入金の使いみち)と事業規模の2点となります。

事業資金については、大きく分けて仕入れや諸経費の支払いなどに使う「運転資金」と、 車両や機械の購入などに使う「設備資金」があります。

運転資金については、事業の規模に対して過大であったり過小であったりしないかが チェックされます。例えば仕入れに使う資金だとしたら、月々の仕入れ代金の数カ月分 が妥当な金額となります。

妥当な金額は業種によって変わってきます。町の飲食店のように、毎日即座に現金が 入るような業種であれば、それはどの仕入れ資金は必要ありません。仕入れ単価が高かっ たり、在庫を長く持ったりする業種であれば、より多くの仕入れ資金が必要になります。

設備資金についても同様に、過大であったり不要な投資であったりしないかがチェックされます。

鮮魚店が配達用の車両を購入したいと言えば通りやすいですが、街の美容室が顧客の送迎用に高級車両を購入したいと言ったらおそらく難しいでしょう。

日本政策金融公庫は、事業資金のみを融資する専門の機関です。したがって資金の使い みちと金額の大小については厳しくチェックします。何となく申込金額を決めると、審査は、なかなか通らないので、注意しましょう!

審査担当者の上司への「プレゼンテーション」を支援する

日本政策金融公庫に融資を申し込む際には、通常は一度支店に出向き、審査担当者と面談をすることになります。

以降、融資が決まるまでのやり取りに関しては、原則としてこ の審査担当者が窓口になります。

申し込んでから、直接顔を合わせるのは、おそらく審査担当者だけです。ですが決済を持つのは、その上司であることが多いでしょう。

面談では、取引先の名前や資金使途や決算の不明な点など、かなり突っ込んだことまで聞かれます。これらについて、審査担当者が納得できるようにあなたは答えなくては、いけません。

また、大切なのは、審査担当者が上司に説明できるように、真摯に正直に答えることです。

審査担当者が、上司に説明しやすいように、資料を用意する必要があるのです。

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