IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代【vol.9】転落への第一歩・契約不履行

IT起業家・中野秀俊の起業記 青年期【vol.1】

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あれ、商品が入ってこない!

中野青年が決断した1000万円単位の取引。

契約書にもサインして、意気揚々と構えていた中野青年。

開発したシステムを使い、仕入れ先を確保し、クライアントに納入すれば、取引成立!のはずでした…

前回の話は、IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代【vol.8】初めての契約書にサイン

たが、しかし!

約束の期日なっても、仕入先から、商品が入ってこない!

急いで、仕入先の業者に連絡しても、海外業者なので、言葉の問題もあり、意思疎通に時間がかかる…

事態は、進展しないまま、時がすぎていきました。

これまでの取引でも、仕入先から商品が納入されないことはよくありました。

リスクヘッジのために、複数の仕入先を用意する、予備の事業者を確保するなどで、対応できていました。

しかし、今回は、1000万円単位の取引で、発注量が桁違いに多い。

しかも、海外製の珍しい商品であったので、予備の業者も見つからず…

ということで、1箇所の事業者のみに、発注していたのですが、これが見事に裏目に出てしまったのです。

まさかの約束違反!

焦る中野青年!

これまでも、様々な取引をしていて、数多くのトラブルがありました。

しかし、今回は、発注量が桁違いに大きく、金額も大きい…

もし、契約通り、商品を納入できないと…
中野青年は焦りました。

なんとか契約で決められた日までに、商品を仕入れないと…焦る中野青年とは裏腹に、替わりの仕入れ先は見つかりません。

そして、ついに契約で定められた納期までに、商品を仕入れることができなかったのです。

そして、取引先に、事情を説明し、商品が納入できないことを伝えました。

そうすると、担当者から、事情を説明しに、先方の会社に来い!という連絡が…

約束を破ってしまい、取引をダメにしてしまった責任…
ここは誠心誠意謝るしかないと腹を決めました!

中野青年、初めての土下座!その結果…

中野青年が、取引先の会社に到着しました。

応接室に通され、担当者を待つ間の時間が、ものすごく長い時間に感じられたのを、今でも覚えています。

中野青年は、一人っ子。

お茶畑広がる狭山市で、甘やかされて育ってきました。

温厚な両親だったので、厳しく怒られた記憶がありません。

「怒られるの、嫌だな…」

いや、おまえ、1000万円単位の契約を守れない立場で、何を言っているんだと思うでしょうが、当時の中野青年の正直な気持ちでした。

そんなことを考えている間に、取引先の担当者が登場!

その瞬間…「この度は、申し訳ございせんでしたm(_ _)m」
土下座をする中野青年…こんなに真剣に土下座をしたのは、初めてでした。

「怒られる!」

そう思った中野青年!

だが、しかし!
「頭を上げてください」と優しく微笑む担当者…

もしかしたら…仏様?…そんな幻想を抱きました…。

しかし…次の瞬間…中野青年は、正真正銘の地獄に突き落とされることになるのです。

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