IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代【vol.12】~共同経営者との別れ~

IT起業家・中野秀俊の起業記 青年期【vol.1】

前回…事業が失敗し、会社が破産になり、全てを失った中野青年…

IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代【vol.11】~誰もいなくなる&破産手続~

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中野青年、思い出の場所へ

裁判所からの帰り道…中野青年と、共同経営者だったY君は、打ちひしがれていました。

そんな中、Y君が、「なぁ、あの場所に行ってみないか」というのです。

そして、今後どうするかを話し合うために、「あの場所」に向かいました。

あの場所とは…事業を始めたときに、二人で共同生活をしていたアパートです。

早稲田大学近くのオンボロアパート
事業がうまくいき、お互い家賃の高いマンションに引っ越しましたが、ここは二人の原点です。

事業の計画を練り、システム開発し、寝食を共にした思い出の場所…。

このオンボロアパートを前にして、中野青年は、Y君にどうしても言いたかったことを伝えます。

中野「Y…本当にごめん!俺のせいで、事業がダメになった。本当に申し訳ない!」土下座するかの勢いで、頭を下げました。

HYパートナーズが破産したのは、Y君が止めた取引を、中野青年が強行したことが原因…

二人で育てた事業を自分がダメにした
Y君にも多大なる迷惑をかけた。
そのことが、中野青年が一番悔やまれることでした。

そんな中野青年に、Y君は…
「別にお前だけのせいじゃないよ…俺たちは経営者として未熟だったんだ」
Y君は、高身長で、顔もイケメンで、理系で、頭も良い
という王子様タイプ。

Yくん、かっこよすぎだろ!!ちょっと好きになりそうな自分を抑えながら、
中野青年は、Y君と事業をやれたことを心から感謝しました!

共同経営者との別れ

原点ともいえるオンボロアパートの前で、Y君とは色々な話をしました。

立上げ期の苦労、失敗談、成功して羽目を外した話…
18歳から21歳までの3年間、全てを捧げてきたので、話は尽きません。

そして、一番話さないといけないこと…
それは、中野青年とY君は、今後どうするのかということ。

もちろん、二人で一からやり直すことも可能です。

でも…中野青年も、Y君も分かっていました…「もう一緒には、やれない」

事業が失敗して、みんな中野青年の元から去って行ったとき、本当に孤独でした。

辛くて、惨めで…
そんなとき、Y君と一緒にいられたら、どんなに良いだろうと思いました。

でも、中野青年もY君も分かっていたのです。
「この人と一緒にいても、未来が見えない…」

男女関係か!!と突っ込みが入りそうですが…
また、一緒にやっても、将来を描けないことは、お互い分かっていたのです。

ついに、一人ぼっちになった中野青年 行先は…

Y君と別れ、中野青年は、本当に一人ぼっちになりました。

破産しているので、お金はありません。
住んでいたところは解約してしまったので、住むところもありません。

このときは、漫画喫茶や早稲田大学に、24時間空いているパソコンルームのような施設があり、
そこに寝泊まりしていました(泊まるの禁止だったけど)

まさにネットカフェ難民です。

お金もなく…住むところもなく、頼る仲間もいない…中野青年には帰る場所がなくなりました…。

もう頼れるのは、一つしかありません。それは、実家の両親!

ただ、中野青年は両親の反対を押し切って、起業をしていました。

詳しくは、IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代【vol.2】怪しいバイトと親バレ。

父親と大喧嘩して以来、母親には生存連絡はしていましたが、ほぼ音信普通状態…
今から考えれば、本当に親不孝な息子…

できるなら帰りたくない…
でも…もう両親しか頼れる人がいません。

意を決して、実家に電話すると、
父親から、「今すぐ帰ってこい」と言われました。

そして、久しぶりに実家に帰ってきました。実家のインターフォンを押すとドアが開かれ、
そこには父親の姿が…そこで、中野青年が取った行動とは…

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