中野秀俊の起業記 IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代【vol.15】~中野青年・未来へ~

IT起業家・中野秀俊の起業記 青年期【vol.1】

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司法試験を決意した母親の言葉

前回…弁護士という仕事を意識し始めた中野青年。

中野秀俊の起業記IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代【vol.14】~中野青年、ウツになる~

しかし…中野青年、法学部でもないので、法律なんて知りません。
というか、そもそも、大学4年間、勉強というものを知りません。
(社会勉強はたくさんしていましたが…)

一応、法律の入門書を買ってきたものの、意味がさっぱり分かりません。
今までやってきたビジネスとのあまりの違いに、愕然としました。

そんな人間が、日本最難関と言われる司法試験を受ける…
これは、あまりにも無謀な挑戦なのではないか…早くも中野青年の心は打ち砕かされそうでした。

この弁護士になるというのは、だれにも話せずに、悶々としていたある日。
両親には言ってみることにしました。

「僕は…弁護士になりたいと思っている。」
両親絶句(^^;;

事業を失敗し、破産し、引きこもりのうつ病になったと思ったら…今度は司法試験を受ける…
そりゃ、言葉も失いますよね…

しかし、母親から
「あんた、高校生のころ、キムタクのHEROをみて、検察官がかっこいいって言ってたことあったよ。
一回失敗してるんだから、怖いものないでしょ。やってみればいいじゃない」
…あっけらかんという母親。

でも、この一言で、中野青年は、司法試験を受ける決断をしました。
両親の存在は、本当にありがたい!偉大な存在です。

共同経営者への報告

司法試験を受けることを報告した人がもう一人います。

それが共同経営者だったYくん。会社経営を一緒にし、大学生活の大半を過ごしたY君

そんなYくんには、しっかり報告しようと思ったのです!

「あ、もしもし。あのさ、弁護士を目指すことにしたよ」
「はっ⁈」

Yくんも、絶句(^^;;

「俺さ、経営者としては最低だったと思う。俺たちが破綻したのも、法律を知らなかったことも一つの原因。
だから、今度は経営者を法律面から支える存在になりたい。

法律が分からないから、つまづいてしまう、そんな経営者を支えたいんだ!」
熱く語る中野青年。

そんな中野青年の話をじっくりと聞き、
「お前に合ってるかもな。応援するよ」と優しくいうY田くん。

「お前は、どうすんの?」と聞く、中野青年に
「うーん…まぁ、ゆっくり考えるよ」
まったく…どこまでも、クールなY田くん

でも…「お前と一緒に事業やれて良かったよ」

面と向かっていうのは、恥ずかしいので、心の中で、そっとつぶやく中野青年でした。

中野青年…新たな目標に向かって

僕は、中野秀俊。21歳。大学4年生。
大学時代にIT起業した。ヒルズ族に人たちに憧れて、自分もそうなりたいと思っていた。

一時的にうまくいった。そのときは、自分は天才なんだと思っていた。

でも、失敗し、引きこもり、今、弁護士を目指している。
司法試験を受けるため、法律書に悪戦苦闘している。

友達や仲間は1人もいない。事業が失敗して、みんな僕のもとから、去っていったから。
でも、もうそんなことは気にしない。僕には新しい目標ができたのだから。

起業したことを後悔していますか?

大学生活をもう一回やり直せるなら、何がしたいですか?

この質問は、僕を悩ませる。
起業して、お金を稼いで、普通の人が見れない景色も見れた。
正直、良い思いもたくさんした。

でも…
失敗してお金の怖さ、人間の汚い部分もたくさん見てしまった。
正直知らない方が幸せだったと思う。

だけど…もし大学1年生のあのときにタイムスリップできるとして、Yくんからあの言葉をかけられたら、
僕は迷わず、こう答えるだろう。

Y「なぁ、中野。俺と一緒に事業やらないか」
中野「おう!楽しい会社、作ってやろうぜ!」

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

中野秀俊の起業記IT起業家・中野秀俊の起業バカ一代を最後までお読みくださり、ありがとうございました。(途中、間が空いてしまいました。)

これから、中野青年は、どうなっていくのでしょうか。中野青年の前途が明るいものになりますように…

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